攻略のコツ

絶望的な地域格差を打ち壊す!北陸の理学療法士業界底上げへの挑戦

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イチノーン
 「攻略のコツ」はクラファンに挑戦された方に攻略法をインタビューし、次の挑戦の背中を押すべく皆さんにお伝えする企画です!

 

今回は、

【北陸の人を健康に!】理学療法士のスキルアップセミナーを開催したい!

のプロジェクトに挑戦された、石川県金沢市の病院で理学療法士をされている肩祥平さんにお話を伺いました。

▲右が肩さん

プロジェクト説明

「理学療法士」とは、身体に障害のある人が自立して生活できるよう支援する、国家資格を持つ専門家のことです。

例えば、足を骨折して上手く歩けなくなったときにリハビリテーションをしますよね。

そのときにサポートをするのが理学療法士の方々です。

肩さんもその一人として働いていらっしゃいます。

 

医療の世界は日進月歩です。

理学療法士も、国家試験に合格して終わりではなく、患者さんにより良い医療を提供するために学び続けなくてはいけない、と肩さんは語ります。

 

理学療法士が技術を学ぶには大きく3つの方法があるそうです。

1. 医学書や論文を読んで勉強する

2. 職場の先輩や上司に指導していただく

3. 講習会に参加して最新の知見や治療を学ぶ

 

ただ、全国的に見ても、北陸の理学療法士は3つ目の「講習会に参加して最新の知見や治療を学ぶ」ことがなかなか難しい環境にあるのだそうです。

 

まず、そもそも北陸で開催される講習会の数が他地域に比べ圧倒的に少ないのです。

講習会に参加するためには他地域まで遠征しなくてはいけません。

▲こんな絶望的な地域格差があります…

とはいえ他地域の講習会に参加するためには多額の交通費・宿泊費をかけて、かつ病院勤務の休みをとらなければいけません。

もちろん、研鑽を積みたい理学療法士は北陸にも多くいます。

しかし、このような環境のために継続的に技術を磨き続けることが困難なのだそうです。

それは、医療現場で理学療法の技術を必要としている患者さんへ、改善され続ける技術の提供ができないことに繋がります。

肩さんご自身は、そんな環境にありながらも全国の講習会に参加されています。

講習会参加に理解のある病院に勤められており勤務時間を柔軟に対応してもらえるそうですが、お金は節約するしかありません。

新幹線や特急ではなく、夜行バスで東京や大阪まで行ったり…

寝袋を持っていって、漫画喫茶に泊まったり…

「学んだことが自分が担当する患者さんに還元できる!」という気持ちと、新しいことを学ぶことへの探究心を持って気合いで乗り切っているとのことです。

それでも、正直「自分何やってんだろう?」と思うときもあるとこぼされます。

そこで、肩さんご自身が北陸に講師を招き、講習会を主催して、北陸の理学療法士の学習環境の底上げをしようと考えられました。

このクラウドファンディングでは、想いに賛同する理学療法士に講習会の1つへの参加を呼びかけること、また理学療法士でない方々に業界のことを知ってもらうことを目的とされました。

結果は目標金額を大きく上回り、

●調達金額 313,000円(目標金額150,000円)

●達成率 208%

●支援者数 53人

となりました。

クラファンスケジュール

まずは、肩さんがプロジェクトをどのように進められたか時系列で見てみましょう。

2018-01-21
クラファン準備スタート
2018-01-22
SNS、ブログにて発信し始める
2018-05-10
クラファンページ作成開始
2018-07-25
クラファン開始
2018-08-08
リターン追加
2018-08-31
クラファン終了
2018-10-14
クラファンで参加を募った講習会を開催

肩さんはクラファンをすると決めてすぐ発信をスタートされました。

実際にクラファンがスタートしてから支援が順調に伸びていったのは、十分な準備期間があったからこそだと思います。

攻略ポイント

肩さんにクラファン成功の鍵となる攻略ポイントを伺いました。

①準備期間を長くとる

肩さん
僕は「クラファンやるやる月間」と呼んでいますが、ページ作成など準備と並行して、半年ほど会う人会う人にクラファン挑戦について言い続けました。SNS発信では、Facebookよりもtwitterを多く使いました。医療業界はまだまだクラファンへの理解が十分ではなく、直接の繋がりが多いFacebookでは露出すればするほど不信感が出かねなかったからです。一方、twitterの繋がりはクラファンを理解している方が多く発信に適していました。僕がクラファンをすることが十分に周知されたことで、スタートからスムーズに支援を伸ばすことができました。

②告知はオンライン・オフラインともに重視する

肩さん
準備期間中からSNSを徹底的に研究し、支援を募る際にも有効に活用できました。ただオフラインも重要で、研修で県外に行ったときなど、QRコード付きのチラシを配りながら直接想いを伝えました。余談ですが、直接お願いするとき「現金で渡したい」と言ってくださる方もいます。そんなときは現金で頂いてもいいのですが、 経験となるせっかくの機会なので自分でクラファンを使って支援をしてもらうようお願いしました。僕の裏テーマとして、理学療法士業界の低くなりがちなネットリテラシーを底上げしたいということがあったからです。

③影響力のある人に広めてもらう

肩さん
まずクラファンで開催を呼びかけたセミナーにお呼びする講師が影響力のある方で、ご本人の発信で広めていただきました。そのおかげで、遠方でセミナー参加は難しくても応援だけでもと支援してくださる方が現れました。その方々は知り合いではなかったのですが、支援いただいたことをきっかけに、後日お会いしたときに良好な関係となることができました。

失敗点と改善策

次に、ここが上手くいかなかったという点や、どうしたら上手くいくと思うかを伺いました。

①メイン画像に自分の写真も入れておけばよかった

肩さん
セミナー参加を募るプロジェクトなので講師の写真は入れたのですが、僕自身の写真は入れませんでした。ただ、プロジェクトがSNSで拡散されていくときメイン画像が表示されるので、僕自身を知っていただく機会として自分の写真も入れておけばよかったなと思いました。

②追加リターンをもっとすればよかった

肩さん
クラファン期間の中盤の時期は注目度が中だるみしがちです。その時期に戦略的に新リターンを追加することで注目を集めることができます。1つだけお得なリターンを追加したのですが、もっと追加リターンを用意すればよかったと思いました。

クラファンを通して

最後に、クラファンに挑戦されて感じたことを伺いました。

肩さん
準備期間では、ページ作成を通して自分のやりたいことを言語化できるようになりました。文章で伝えなければならないことで、しっかり内省することができ、自分の想いに気付き知ることができました。「北陸の人を笑顔にするために」という理念を嘘偽りなく自信を持って話すことができるようになりましたし、人からも共感してもらえることが多くなりました。判断基準が明確になったことで、僕が実現したいことに向けての取捨選択ができるようになりました。クラファン終了後は、新しいこと・色々なことに挑戦している人と思われることが多くなりました。クラファンページは残り続けますし、先日もたまたま見たという方から連絡を頂きました。クラファン挑戦は僕にとってとても有益でした。

クラファンだけでなくインターネットを使った発信を積極的に行なっている肩さんは、オンラインの利用がまだまだ盛んではない医療業界を変えていこうと挑戦されています。

「北陸の人を健康にして、地域を盛り上げる!」

今後も肩さんを応援しています!

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