加賀友禅のレンタルで金沢を世界一の和の町へ!

「攻略のコツ」はクラファンに挑戦された方に攻略法をインタビューし、次の挑戦の背中を押すべく皆さんにお伝えする企画です!

 

今回は、

女性の笑顔がほころぶ「ご褒美きもの加賀友禅」で金沢に癒されに来てほしい!

のプロジェクトに挑戦された、石川県金沢市のレンタル着物「心結」の越田晴香さんにお話を伺いました。

プロジェクト説明

石川県金沢市でレンタル着物屋を営む越田さんは、23歳で起業してから約8年間、大好きな地元・金沢の魅力を着物を通じて発信してこられました。

越田さんご自身も東京で働かれた後、都会に慣れず療養で戻った金沢で着物の力で元気を取り戻したという経緯があり、日々の疲れを癒したいなら金沢を訪れてほしい、そのお手伝いをしたいと強く思われています。

そんな中、越田さんはレンタル着物業界が抱えるある課題に長年悩まれていました。

それは、レンタルで人気の着物は華やかな柄のものなのですが、実はそのポリエステル製の着物は海外で縫製されて大量輸入され、全国各地の「和の町」で使われているものだ、ということです。

石川県には『加賀友禅』という伝統的な素晴らしい着物があるにも関わらず、近年では着る人が少なくなっています。

このままでは文化が衰退してしまいます。

そこで、越田さんは加賀友禅でレンタル着物を作ることで、伝統文化に親しめる機会を提供したいと考えました。

その名も「ご褒美きもの加賀友禅」。

加賀友禅の第一線で世界的にも活躍されている上坂幸栄さんと、カラーコーディネーターの上濃雅子さん協力のもと制作が進められました。

プロジェクトでは「ご褒美きもの加賀友禅」の制作状況をPRされながら、お得に事前予約できるコースなどをリターンに設定されました。

結果は目標金額を大きく上回り、

●調達金額 1,327,000円(目標金額500,000円)

●達成率 265%

●支援者数 84人

となりました。

 

▼完成した「ご褒美きもの加賀友禅」がこちら

金沢の街に合う素敵な着物ですね!!

クラファンスケジュール

まずは、越田さんがプロジェクトをどのように進められたか時系列で見てみましょう。

2018-05-31
初回面談→プロジェクト内容を練っていく
2018-07-01
方針変更→さらにプロジェクト内容を練っていく→ページ作成
2018-09-17
クラファン開始
2018-09-29
達成率30%を超える
2018-10-02
PR TIMESを利用し複数のネットニュースに記事広告掲載
2018-10-08
第1回北陸リアル・クラウドファンディングに参加し大勢の前でPR
2018-10-10
Facebookでのいいね・シェア・コメントの合計数が1,000を超える
2018-10-16
達成率100%を超える
2018-10-31
クラファン終了
2018-11-15
NHKにて「ご褒美きもの加賀友禅」について放映
2018-11-20
リターンの1つ「女子会」を開催
2018-12-31
「ご褒美きもの加賀友禅」5着完成予定

10月16日に終了日まで15日と余裕をもって目標金額100%を達成したことが、残りの期間で265%まで伸ばすことができた1つの要因かと思います。

攻略ポイント

越田さんにクラファン成功の鍵となる攻略ポイントを伺いました。

①「なぜクラファンをするのか?」を腹落ちするまで考える

越田さん
はじめは「お金を集める」ことに抵抗がありました。「ご褒美きもの加賀友禅」を作るための費用をクラファンで集めようと考えていたのですが、完成した後はレンタルで使う予定でしたので支援者さんへの還元という点で引っかかっていたからです。物を作るためではなくPRとして使おうと決めて、クラファンを使う目的が腑に落ちました。

②達成してこうなりたいというイメージと数値の目標を設定する

越田さん
クラファンは目標金額に対しての達成率が表示されますが、私の場合はPRとしてクラファンを使うことを決めたので目標金額が決まりませんでした。そこで、どれくらいの人に私自身の想いを届け支援してほしいのか、という点で目標を考えました。出した結論は「目標金額を50万円に設定し250%の達成率を目指そう」というものでした。明確に数値目標を持てたことで、265%を達成できたと思います。

③「ご褒美きもの加賀友禅」ができるまでの工程を紹介してPRする

越田さん
クラファン期間と並行して「ご褒美きもの加賀友禅」を作っていったので、それを発信することで実際に動いていることが伝わりました。「加賀友禅に親近感が湧いた」「頑張っているのが伝わった」という声を多くの方からいただきました。

クラファンを通して

最後に、クラファンに挑戦されて感じたことを伺いました。

越田さん
普段は自分の事業に集中していてあまり人前に出る機会がなかったので、このプロジェクトを頑張ると決め行動することでたくさんの方との出会いをいただきました。また、それまではSNSで自分の事業についての発信がしにくかったので、クラファン期間にガンガン発信できたことが気持ちよかったです。

 

「着物は人を笑顔にするパワーがある」とおっしゃる越田さん。

今後は、ほっと笑顔になれるような良い和のモチーフの着物を生み出し、レンタルだけでなく販売を通して金沢の街づくりがしたいと語っていただきました。

金沢を「世界一の和の町」へ。

越田さんの挑戦は続きます。