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大阪万博(2025年)の会場建設費の一部をクラファンで資金調達

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2019年1月1日の産経ニュースより引用

「2025年に大阪で開催される国際博覧会(万博)の会場建設費をめぐり、関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)は31日までに産経新聞のインタビューに応じ、インターネットで市民から資金を募る「クラウドファンディング」を活用する方針を示した。大口の資金は企業からの寄付でまかないつつ、誘致実現で盛り上がる機運を資金調達にも生かす考えだ。」

(引用元:https://www.sankei.com/west/news/190101/wst1901010004-n1.html

 

万博のような規模の大きなイベントにクラウドファンディングを使うのは有効だと思います。

お金を出すことで参加意識を高めることができますし、参加型のリターンを設定することによってより近い距離感でどんな人にも関わってもらうことができます。

 

会場建設費は全部で1250億円と試算されているそうで、そのうち国が400億円、大阪府・市が400億円を拠出して、民間から400億円集める中でクラファンも使うとのことです。

400億円を完全に一般の方から集めるのはクラファンとしてはなかなか厳しいと判断し、企業から事業規模や業績に応じて寄付を要請する「奉加帳方式(ほうがちょうほうしき)」で集めるそうです。

 

これはどんなクラファンでも言えることで、なるべく目標金額を下げるほうが戦略的にはいいです。

なぜかと言うと、クラファンのページを見たときに第一印象で”イケてる”プロジェクトか”イケてない”プロジェクトか判断されるとき、「達成率」が大きく関わるからです。

この2つを比べてみると、そう感じませんか?

調達金額が同じ20万円でも、目標金額の設定をなるべく少額にすると達成率が高まり”イケてる”プロジェクトと思ってもらえる段階が早期に来ます。

達成率は100%を超えても伸ばし続けられるので、この方が戦略的にベターな場合が多いです。

実際には、タイトルや画像、内容、支援人数など他にも要素はたくさんありますが、達成率が高まっているほうが注目してもらいやすい傾向にあります。

 

万博誘致の賛同を募る署名では130万人分集まったということですが、実際にクラファンでお金を集めるよとなったらどれだけの人が支援するかは分かりません。

一口の支援金額にもよりますが、単純にお得感のあるリターンというのは設定しにくいにしても、特別感のあるリターンをアイディアでいかに出せるかが、多くの人に支援をもらえるかどうかに関わってくると思います。

それは、支援する手間を考えても、支援することにメリットがあると思ってもらえないと「支援しよ!」と動いてもらえないからです。

「内容に共感して支援」というのもありますが、より多くの人を巻き込むためにはメリットを分かりやすくしておくに越したことはありません。

 

ふるさと納税では、支払う必要のある税控除が受けられるというメリットがあるので、今年から返礼品率が納税額の3割以下となっても、全体としてみるとより多くの人がふるさと納税を活用していくことで、段々とふるさと納税総額は大きくなると思います。

単純に他の自治体よりもお得なリターンを設定するということができなくなるので、自治体ごとにいかに返礼品を設定するかというアイディアの戦いになるかと思います。

 

万博クラファンで言うなら、たとえば、

・お得な先行チケット

・施設観覧のファストパス

・限定グッズ

・施設の裏側まで見れるツアー参加権

など特別感のあるリターンを設定することで、クラファンで支援するメリットを出していけます。

ここは本当にアイディア勝負になるので「どんなリターンだったら支援しようと思うか」の国民アンケートを事前にとってみるといいんじゃないかなと思います。

 

大阪万博が楽しみです!

引き続き万博のクラファン関連情報をリサーチしていきます!

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